DEVELOPMENT STORY(開発ストーリー)

「水の中を美しく見るための光」を目指して

水中を美しく映し出すライトがほしかった
「RGBlueシリーズ」が生まれた理由、それは『水中の中が本当にキレイに見えるライトがほしい』という思いからでした。水は光を吸収する水中では光量が減少します。さらに波長が短い青以外の色が水で吸収されるため、色も失われます。そのため水中で色彩を鮮やかに映し出すためには、太陽光に近い、質の高い光が必要となります。
近年家庭用として普及してきたLED ライトは、その省電力性を活かして水中ライトとしても使用されるようになってきました。LEDは長時間使用できる点がメリットですが、光が青白くなる特性があり、光量が大きくなるほどその傾向が強まります。RGBlue System01はLEDライトのメリットを活かしながら、光のクオリティを追求することで水中での「理想の光源」を目指しました。
RGBlueは「防水ハウジング」をはじめとする水中撮影機材を10年以上にわたり大手カメラメーカー向けにOEM開発・製造してきた技術的バックグラウンドを持っており、長年培った水中に関する知識とノウハウ、そして厳しい品質基準をクリアしてきた経験が活かされています。
水中撮影における理想的な光とは

System01製品イメージ-1

水中ライトSystem01の開発はLEDメーカーと共に水中で理想的な光を実現するLED素子を開発することから始まりました。そこで目指したのは自然な色を再現でき、同時に広い範囲を均一に照らすことができる光源です。 これまでの一般的な水中ライトは、光量を確保するために複数のLEDを高い輝度で使用していました。それらのライトの光は青白くてムラがあり、「マルチシャドー」という不自然に影が重なる現象が起きてしまいます。
System01はそれらを解消するために単一発光のLEDを採用し、色を正確に表現する演色性(*1)や色温度(*2)も水中での撮影に適した特性を実現することで、自然光に近い高品位な光のクオリティを実現しました。
光量に関しても、System01は最大光量で全光束2200lm、配光(照射角)はビデオ撮影や広角撮影にも十分な100度を確保しています。さらに標準アクセサリーとして集光レンズが付属しており、装着時は60度に集光することで高照度での撮影が可能です。集光レンズには水中で精度の高い集光機能を実現するために、深海探査船などで採用されている高度な技術が投入されています。

*1: 光の性質が自然光(太陽光)に近いかどうかを表現する基準。100に近いほど演色性は良いとされます。
*2: 色温度:光源が発している光の色。寒色系の色ほど色温度が高く暖色系の色ほど色温度が低くなります。
太陽光の色温度は5000K〜6500Kといわれています。
浸水トラブルを排除しながらモジュール交換を可能に
水中撮影で最も深刻なトラブルは「浸水」です。浸水で機材が壊れてしまえば、撮影ができなくなってしまいます。そんな最悪の状況を回避するために、RGBlueは「いかなる場合でも浸水しない」ことを構造設計の基本コンセプトとしました。
「浸水」に対する最もシンプルなソリューションはライトとバッテリーを一体化して防水加工を施すことですが、バッテリーの消耗を考えると使用頻度が高いプロやヘビーユーザーの場合はライトを複数本用意する必要があります。バッテリー交換式であればバックアップ用のバッテリーだけを用意すれば対応できますが、接合部から浸水するリスクがあります。そこで一体型とバッテリー交換式の両方のメリットを活かし「モジュール自体が防水機能を持つ」という新たなコンセプトで開発しました。ライト使用時=耐水深100Mという高い耐水性能に加え、ライトとバッテリーの各モジュールは単体でもIPX6相当(*3)の防水機能を持っており接合時でも浸水の心配がありません。モジュールは着脱が容易で確実に操作が行えるバヨネット式としました。2台を使用する用途に対応し、2台を同時に調光できるリモートコントロールシステムを現在開発ですが、その接続にも浸水の心配がない光ファイバーを採用するなど、徹底した浸水対策を行っています。
モジュレーションシステムのメリットは「バッテリーが交換できる」ことだけでなく「ライトモジュールを用途に応じて使い分ける」といったフレキシブルなシステム構成が行える点にもあります。今後、色温度や演色性が異なるライトモジュールの発売を予定しており、バヨネットで簡単にライトモジュールの交換が行えます。
*3: IPX6とは「あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない」とされる耐水性の規格です。

System01製品イメージ-2